足のだるさと関連する病気にはどんなものがある?

足のだるさと下肢静脈瘤

ふくらはぎは第二の心臓

足がだるい下肢静脈瘤

足がだるい原因としてよく見られるものに下肢静脈瘤という症状があります。

 

これは下半身に汚れた血液が溜まってしまう症状のことです。血液を全身へと行き渡らせているのが心臓です。

 

この心臓には血液を全身へと運ぶ動脈と、全身から心臓へと送り込む静脈の2種類が流れています。

 

血液は単に全身に運ばれるだけでなく、体内の老廃物を回収しながら心臓へと戻し、きれいにする役割も担っているのです。

 

しかし、体中に行き渡った血液が心臓に戻るためにはエネルギーが必要です。とくに下半身の血液は重力に逆らう形で流れる必要があります。

 

ふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれるのも下半身の血液を心臓へと送り返すために必要なものだからです。

 

しかし、さまざまな理由で下半身の血流が滞ってしまうと心臓まで送り届けることが困難になります。

立ち仕事の人や妊娠中の人が起こりやすい

足がだるい下肢静脈瘤妊娠中

その結果汚れた血液が足に溜まるようになってしまい、新陳代謝がうまく機能しなくなってしまいます

 

そして疲れやすくなったり、足がだるいといった症状が表れるのです。この状態が下肢静脈瘤なのです。

 

ではどのような原因で下肢静脈瘤が発症するのでしょうか。もっとも多いのが立ち仕事が多い人

 

下半身がうっ血状態に陥り、血液の流れが阻害されてしまいます。それから妊娠が原因で起こることも

 

とくに2回目以降の妊娠に多く見られるのですが、子宮が大きくなるにつれて骨盤内の銃脈が圧迫されてうっ血が起こってしまうのです。

 

足がだるい症状の他、むくみや足がつる、熱を持っているような感覚といった症状が表れます

 

放置していると肌の湿疹や黒ずみ、潰瘍などが発症することもあるため、気がついたらできるだけ早く医師の治療を受けることが求められます。

足のだるさと肝臓病

自覚症状が出にくい

足がだるいむずむず病症状原因

足がだるい原因にはさまざまなものがありますが、その中でもとくに注意したいのが肝臓病です。

 

なぜなら肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、異常が発症していてもなかなか自覚症状として表れないからです。

 

気がついたときにはかなり重症化してしまっているというケースも多いだけに、足がだるい状態は早めに異常を察知する有力なシグナルとなるのです。

 

肝臓の機能が悪化すると静脈の血液が下半身にうまく流れなくなってしまい、うっ血状態に陥ります。

 

その結果、汚れた血液が足に蓄積するようになり、足がだるい状態に陥ってしまうのです。

 

ではただの疲労と肝臓病による足の怠さの症状に違いはあるのでしょうか。

 

特徴としては以下の2点です。

・だるさが非常に強く、疲労では説明できないくらいになる
・軽症の段階では春〜夏にかけて感じることが多い

 

飲酒の習慣がある人は特に注意

足がだるい肝臓病症状

なお、重症化すると季節を問わず一年中感じるようになります。

 

重要なのは足がだるい状態が単なる疲労によるものなのか、肝臓の異常によるものなのかを適切な判断すること。

 

仕事が忙しいなど慢性的な疲労を感じている場合はどうしても疲労と混同してしまうことが多くなります。

 

しかし上述のように、疲労では説明できないくらい足のだるさが強くなること、軽症の場合は季節ごとに症状に違いがあるといった特徴があります。

 

こうした点が肝臓病のリスクがないかどうかを判断したいところ。アルコールの摂取などで日ごろから肝臓に負担をかけている人も多いでしょう。

 

そんな人はとくに足のだるさと肝臓病を結びつけて注意しておくとよいでしょう。

足のだるさと糖尿病

10人に1人がリスクを抱えている

足がだるい糖尿病

肝臓病と並んで足がだるい原因となる病気として知られているのが糖尿病です。

 

とくにこちらは患者数が非常に多いため注意が必要となります。

 

現代日本では10人に1人以上が糖尿病のリスクを抱えているといわれているため、足がだるい状態の原因として疑ってかかる必要があります。

 

糖尿病はインスリンの働きが悪くなることで細胞内にブドウ糖を取り込む能力が損なわれてしまう病気です。

 

その結果さまざまな問題を体に引き起こします。合併症が恐ろしい病気としても知られていますが、これもエネルギー不足や神経の異常などが原因となって起こるものです。

 

糖尿病が足がだるい状態をもたらすのはまずエネルギー不足によるもの。

 

体を動かすエネルギーが不足することで疲れやすくなり、慢性的に体がだるい状態になってしまいます。

少しの歩行で足がだるくなりやすい

足がだるい糖尿病疲れやすい

ちょっと歩くだけで足がだるくなり、しかもなかなか疲労が抜けないのです。

 

もうひとつが神経障害。こちらの方がより深刻です。

 

糖尿病は末梢神経に障害をもたらします。手足のしびれなどはその代表的な症状なのですが、足のだるさとなって表れることも多いのです。

 

自覚症状が乏しく、自分で判断するのが難しいといわれる糖尿病。足のだるさはもっとも初期に自覚できる症状とも言われています。

 

その意味でもは早めに発見し、適切な治療を行なうための重要なシグナルともいえます。

 

最近妙に足がだるい、という人は検査を受けてみることをお勧めします。

 

他の初期症状も踏まえつつ、ただの疲労と混同しないよう心がけたいところです。

足のだるさと脚気(かっけ)

ビタミンB1の不足が原因

足がだるい脚気原因ビタミン

現代社会ではあまり見られなくなりましたが、足がだるい状態をもたらす病気に脚気(かっけ)があります。

 

栄養状態が不足していた昔にはよく見られた病気でした。

 

ただ最近では偏った食生活の影響などで発症する人が増えているといいます。

 

脚気(かっけ)はビタミンB1の不足から生じる病気です。

 

このビタミンは糖質を分解するうえで欠かせない役割を果たしているのですが、摂取しにくい特徴も持っています。

 

まず水に溶けやすく、せっかく食事で摂取しても大半はそのまま体外に排出されてしまうのです。

 

しかもスナック菓子やインスタント食品、ペットボトルなど糖分が多いものを摂取することでその分解にビタミンB1が消費されてしまい、ますます不足がちになります。

アルコールや糖分の摂取量が多い人は注意

足がだるい脚気原因ビタミン

脚気(かっけ)を判断する方法として膝の下を叩く方法がよく知られています。

 

この病気にかかると足の機能に異常が生じるのです。

 

とくにもっともわかりやすい症状が足がだるい状態。まず足がだるくなり、その後全身に倦怠感が生じていくようになります。

 

さらに足のしびれやむくみ、感覚の麻痺、動悸などさまざまな症状が表れていくようになり、最終的には歩くことさえできなくなってしまいます。

 

最悪の場合心不全を起こすことも。かつては死者もでるほど恐ろしい病気でした。

 

現在ではそれほど心配する病気ではありませんが、偏った食生活によるビタミンB1の不足やアルコール依存症、糖分の摂取量が多い人は要注意

 

足がだるい症状が見られた場合にはこの病気を疑ってかかる必要も出てきます。

 

適切な治療を行なえば深刻なことになりませんから、早めの治療を心がけましょう。

 

足のだるさとむずむず脚症候群

発症する部分は個人差が見られる

足がだるいむずむず病症状

睡眠時に足がだるい状態になる症状にむずむず脚症候群があります。

 

聞いたことがない病気だ、という人も多いでしょう。近年になって注目を集めるようになりました。

 

それは同時にこのむずむず脚症候群に悩まされる人が増えていることも意味しています。

 

就寝時のほか、デスクワークをしている時などにも足がだるい状態になるのが大きな特徴です。

 

だるさだけでなく、足がムズムズしたり、ごそごそと動かさずにはいられない状態になります。

 

症状が発症する部位もふくらはぎや足の裏、太ももなど複数あり、人によって症状に違いが生じるのが大きな特徴です。

 

安眠が妨げられる結果睡眠障害に陥ってしまうケースも見られます。

 

なぜこのような症状があらわれるのでしょうか。じつは原因はまだはっきりとわかっていません

鉄分不足やうつ病との関わりが指摘されている

足がだるいむずむず病症状原因

むずむず脚症候群の症状が表れたので医療機関で検査を受けたもののこれといった異常が見つからないというケースも多いのです。

 

ただ、血流の悪さや鉄分の不足が関わっているともいわれています。

 

とくに血流の悪さやうっ血は足のだるさの直接な原因となるので重要でしょう。

 

また、精神面がもたらす影響も指摘されています。とくにうつ病。またストレスも原因として考えられています。

 

不安や緊張が慢性化してしまっている場合、体を安静にすることができずに足がだるくなったり、ムズムズした状態になってしまうわけです。

 

これといった異常が見られないのに異常が見られる。いかにも現代人の病気といった感じがするむずむず脚症候群。

 

足がだるい状態に悩まされている人はこの病気を疑ってかかる必要があるのでしょう。